ニッケル36%近傍のニッケル-鉄合金は、常温付近で熱膨張係数が極めて小さく、精密測定器、精密機械部品等に不可欠の材料となっています。また、コバールは熱膨張係数をセラミック並に調整してあり、封着用に使用されます。

熱膨張曲線

材質説明

【基本組成】

  • K-EL70(インバー) 36Ni-Fe
  • K-EL50(スーパーインバー) 32Ni-5Co-Fe
  • K-ET52(コバール) 29Ni-17Co-Fe

諸特性

【物理的性質】

鋼種名 密度
(g/cm3)
熱膨張係数
(×10~{-6}/℃)
ヤング率
(×10~{10}N/m2)
剛性率
(×10~{10}N/m2)
ポアソン比
K-EL70 8.14 1.4
1.5
14.1 5.47 0.29
K-EL50 8.15 0.6
0.8
13.7 5.32 0.29
K-ET52 8.18 5.46
5.12
13.3 4.95 0.35

 

熱膨張係数:上段α20-60℃、下段α20-100℃


【機械的性質、硬さ】

鋼種名 機械的性質
耐力
YS
Mpa
引張強さ
TS
Mpa
伸び
EL
%
絞り
ROA
%
硬さ
HRB
K-EL70 245 430 46 84 67
K-EL50 274 439 43 85 71
K-ET52 316 498 42 81 78


K-EL70、K-EL50 900℃熱処理後
 K-ET52      1100℃熱処理後

その他

【快削インバー、快削コバール】

TICSインバー、コバールを参照ください。